ヨーロッパのクラブサッカーといえば、「チャンピオンズリーグ(CL)」や「ヨーロッパリーグ(EL)」が有名です。しかし、2021-22シーズンから新しく誕生した第3の大会があるのをご存知でしょうか?それが「ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League/ECL)」です。
この記事では、ECLの特徴や仕組みを初心者にもわかりやすく解説します。
CLやELの違いについては、こちらの記事で紹介しています。ご参考にしていただければ嬉しいです。
ECL(ヨーロッパ・カンファレンスリーグ)とは?
ECLは、UEFA(欧州サッカー連盟)が2021年に新設した国際クラブ大会です。
「CL」「EL」に続く3つ目の欧州カップ戦として位置づけられており、欧州各国のクラブがより多く国際舞台を経験できるように作られました。
なぜECLが作られたのか?
CLやELでは、強豪クラブが中心となり、一部の国やチームが参加しにくい状況が続いていました。
ECLは「中堅国・中堅クラブの活躍の場」を広げるために新設され、より多くのクラブに欧州大会の出場チャンスを与える目的があります。
ECLの大会方式
出場チーム数
ECLには、予選から勝ち上がったチームを含めて32クラブが本大会(グループステージ)に出場します。
大会形式
- グループステージ:8グループ×4チームでリーグ戦(ホーム&アウェー)
- 各グループ1位が自動で決勝トーナメント進出
- 各グループ2位は、ELの3位チームとプレーオフを行い勝者が決勝トーナメントへ
- その後はノックアウト方式(ホーム&アウェー)で決勝まで進む
CL・ELとの違い
CL・ELとの関係
CLやELに敗退したチームがECLに回る仕組みがあります。例えば、ELのグループステージで3位になったチームはECLのプレーオフに参戦します。
これにより「強豪国の中堅クラブ」や「小国の王者クラブ」が混じり合う、ユニークな大会となっています。
賞金の違い
ECLはCLやELに比べると賞金は少なめです。しかし、国際舞台を経験できることはクラブにとって大きな価値があり、選手の育成やクラブの収益向上につながります。
これまでのECL優勝クラブ
- 2021-22シーズン:ローマ(イタリア)
- 2022-23シーズン:ウェストハム(イングランド)
- 2023-24シーズン:オリンピアコス(ギリシャ)
CL常連のクラブではなく、中堅クラブや久々に欧州で成果を残したクラブが栄冠を手にしています。
まとめ|ECLは欧州サッカーの「新しい挑戦の場」
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)は、CLやELだけでは見られないクラブや選手の活躍が楽しめる大会です。
「小国のクラブが欧州でどこまで戦えるか」「中堅クラブが欧州でタイトルを狙えるか」など、他の大会にはない魅力があります。
サッカーファンはもちろん、小学生や初心者の方も「新しい欧州カップ戦」として注目してみてはいかがでしょうか?