チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐ第3の大会として2021-22シーズンから新設されました。
本記事では、ECLの基本情報から大会の魅力、CLやELとの違い、そして観戦方法までを初心者でもわかりやすく解説します。
ECL(UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ)とは?
ECLは、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する国際クラブ大会で、ヨーロッパ各国のクラブに
より多くの国際舞台を経験するチャンスを与える目的で創設されました。
特に、CLやELに出場することが難しい中堅リーグのクラブにとっては大きな挑戦の場となっています。
例えば、ノルウェー、チェコ、スロベニアといった国々のクラブがグループステージに出場しやすくなり、
欧州全体のクラブが国際舞台で活躍できる場が広がった点が大きな特徴です。
ECLの大会フォーマット
参加チーム数と方式
ECLは予選から数えると非常に多くのチームが参加します。
本戦のグループステージは32クラブで構成され、8グループに分かれて総当たり戦を行います。
- グループ1位 → 自動的に決勝トーナメント進出
- グループ2位 → ELから降格したチームとプレーオフ
- その勝者が決勝トーナメントへ
こうした方式により、ELで敗退したチームとの対戦も実現し、レベルの高い試合が繰り広げられるのが特徴です。
決勝までの流れ
- グループステージ
- プレーオフ(EL3位 vs ECLグループ2位)
- 決勝トーナメント(16強→準々決勝→準決勝→決勝)
決勝戦はUEFAが選定する中立地で行われ、優勝クラブには翌シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権が与えられます。
CL・EL・ECLの違いを徹底比較
大会 | 参加クラブレベル | 注目度 | 優勝賞金 | 出場国数 |
---|---|---|---|---|
CL(チャンピオンズリーグ) | 欧州各国の上位クラブ | ★★★★★ | 約2,000万ユーロ以上 | 50カ国以上 |
EL(ヨーロッパリーグ) | 国内リーグ中位〜上位クラブ | ★★★★☆ | 約800万ユーロ前後 | 50カ国以上 |
ECL(カンファレンスリーグ) | 国内リーグ下位〜中位クラブ | ★★★☆☆ | 約500万ユーロ前後 | 50カ国以上 |
この比較からもわかるように、ECLは「ヨーロッパの大会への登竜門」として位置づけられています。
若手選手や小国のクラブが世界に名を広める大きなチャンスの舞台です。
これまでの優勝クラブと注目選手
2022年の初代王者はイタリアのASローマ。
名将ジョゼ・モウリーニョ監督が率いたチームは、決勝でフェイエノールトを破り歴史に名を刻みました。
続く2023年にはイングランドのウェストハム・ユナイテッドが優勝し、30年以上ぶりの欧州タイトル獲得で大きな話題を呼びました。
こうしたクラブの成功例は、ECLが単なる「三番手の大会」ではなく、クラブの歴史やファンにとって大きな価値を持つ大会であることを証明しています。
ECL観戦の楽しみ方
日本からECLを観戦する場合、主にDAZNやUEFA公式サイトで試合を追うことが可能です。
ECLの魅力は、普段なかなか注目されないクラブが躍動する姿を見られる点にあります。
「どこのクラブ?」と思うようなチームが強豪を破る瞬間は、CLやEL以上に熱狂的な盛り上がりを見せることもあります。
まとめ:ECLは欧州サッカーの新しい楽しみ方を提供する大会
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)は、これまで国際舞台で脚光を浴びることが少なかったクラブに
新しいチャンスを与える大会です。
CLやELと比べると注目度や賞金は劣りますが、だからこそ純粋な戦いの魅力やサッカーの多様性を感じられる舞台でもあります。
サッカーファンの方はぜひECLにも注目し、新たなお気に入りクラブや選手を見つけてみてください。
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