子供の試合を応援していて、一番「?」となる瞬間。
子供がゴールを決めて「やったー!」と喜んだのに、審判が笛を吹いてノーゴールに…。
周りのパパたちが「あ〜、今のオフサイドか〜」と納得している中、「え?なに?なんで今のがダメなの?」と置いてけぼりになった経験はありませんか?
サッカーのルールで最も難しいと言われる「オフサイド」。
でも実は、たった一つのイメージを持てば、誰でも一瞬で理解できるんです。
今回は、教科書的な説明は一切ナシ!
「ママが子供に3分で教えられる」レベルまで噛み砕いて解説します。
1. 一言で言うと「ズルい待ち伏せ禁止」ルール
難しい言葉は全部忘れてください。
オフサイドとは、一言で言うと「ゴール前での『待ち伏せ』はズルいから禁止!」というルールです。
もしオフサイドがなかったら?
もしこのルールがなかったら、どうなるでしょうか?
相手のゴールの真ん前に、一番背の高い選手を一人ずっと立たせておけばいいですよね。
ボールを奪ったら、その人にドカンと蹴って、ヘディングでゴール。
これではサッカーがつまらなくなってしまいます。
だから、「敵のディフェンスライン(守りの壁)よりも奥で、こっそり待ち伏せしてはいけません」と決めたのがオフサイドです。
2. 【図解】「アウト」と「セーフ」の境界線
では、どこからが「待ち伏せ」になるのでしょうか?ポイントは「パスが出た瞬間」です。

オフサイドになる3つの条件
以下の3つが揃った時だけ、審判は旗を上げます。
- 【場所】 パスを受ける選手が、相手の「一番後ろのDF(ディフェンダー)」よりゴール側にいる。
- 【瞬間】 味方がパスを「蹴った瞬間」にそこにいた。
- 【行動】 そのボールに関与した(触ったり、相手の邪魔をした)。
一番のポイントは②の「蹴った瞬間」です。
パスが出た後に「よーいドン!」で走り抜けてDFを追い越すのは、スーパープレー(セーフ)です。
パスが出る前から奥にいて待ち構えているのが、オフサイド(アウト)です。
3. 子供への教え方「ズルして楽しちゃダメ!」
もしお子さんが低学年で、まだオフサイドを理解していなかったら、こう教えてあげてください。
母:「サッカーはね、相手の守りを突破するのがカッコいいスポーツなんだよ」
子:「うん」
母:「だから、相手の後ろに隠れて、パスが来るのをボケーっと待ってるのは『ズルい』ってことになってるの」
母:「パスが出てから走り出す!これだけ覚えよう!」
これだけで十分です。「最終ラインが…」と説明するより、ずっと伝わります。
4. 知ってると自慢できる!「オフサイドにならない」例外
最後に、パパたちも意外と知らない「例外」を教えます。
これを知っていると、試合中に「あ、今のは○○だからオフサイドじゃないよ」と言えて、一目置かれるかもしれません。
例外①:スローインにオフサイドはない
ボールがタッチラインを割って手で投げる「スローイン」。
この時は、どんなに敵のゴール近くで待ち伏せしていてもオフサイドになりません。
例外②:ゴールキック・コーナーキックもない
これも同様です。セットプレーの時は待ち伏せOKなんです。
例外③:自陣(自分たちのコート)ならOK
オフサイドが適用されるのは「ハーフウェーラインより敵陣側」だけです。
自分たちのコート内で待ち伏せしていても、反則にはなりません(そんな場面は滅多にありませんが…)。
5. まとめ:ルールがわかると観戦は10倍楽しい
「待ち伏せ禁止」。これさえ覚えておけば、もうオフサイドは怖くありません。
次回の試合観戦では、ぜひ「パスが出る瞬間の選手の位置」に注目してみてください。
「あ!今のは飛び出しが早すぎた!」と分かると、サッカー観戦が一気に面白くなりますよ。
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