「ボランチ」って何?どこのポジション?役割と子供が任された時に親が知っておくべき「すごい理由」

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お子さんが練習から帰ってきて、嬉しそうにこう言ったことはありませんか?

「コーチに『次はボランチやってみよう』って言われた!」

「え、ボランチ?フォワード(FW)じゃなくて?それって凄いの?」
と、反応に困ってしまった経験があるかもしれません。

実はボランチは、サッカーにおいて「チームの心臓」と呼ばれるめちゃくちゃ重要なポジションです。
ここを任されるということは、コーチから「サッカーの頭が良い」「全体が見えている」と評価されている証拠かもしれません。

今回は、サッカー観戦が100倍面白くなる「ボランチの役割」と、お子さんがボランチになった時の「褒め方」を解説します。

そもそも「ボランチ」ってどこの場所?

ボランチは、一言で言うと「真ん中の、ちょっと後ろ」です。

正式名称は「守備的ミッドフィルダー(MF)」。
ディフェンダー(DF)の前、フォワード(FW)の後ろに位置し、攻守のつなぎ役を担います。

名前の由来は「車のハンドル」

ボランチ(Volante)は、ポルトガル語で「車のハンドル」という意味です。

車はハンドルがないと曲がれませんよね。
サッカーチームも同じで、ボランチが右へパスを出せばチームは右へ攻め、左へ出せば左へ攻めます。

つまり、「チームの進行方向を決める操縦士」。それがボランチです。

何をする人?ボランチの3つの仕事

「地味だけど、いないと試合が成立しない」と言われるボランチ。具体的に何をしているのでしょうか?

仕事①:ピンチの芽を摘む(守備)

相手が攻めてきた時、ディフェンダー(最終ライン)の手前でボールを奪い取ったり、相手のパスコースを邪魔したりします。
「家の門番」のような役割です。

仕事②:攻撃のスイッチを入れる(攻撃)

ボールを奪ったら、前線のFWへパスを出します。
「ここから攻めるぞ!」という合図(スイッチ)を入れる重要な役割です。

仕事③:バランスを取る(黒子役)

これが一番難しいのですが、味方が攻め上がって空いたスペースを埋めたり、パスコースがない味方の近くに行って助けてあげたりします。
常に首を振って周りを見ていないとできない仕事です。

有名選手でイメージしよう

「誰みたいな選手?」と子供に聞かれたら、この選手たちの名前を出してみましょう。

  • 遠藤保仁 選手(元日本代表):
    力を入れないパスでスルスルと相手を崩す、まさに「司令塔」。
  • 遠藤航 選手(リヴァプール):
    「デュエル(対人戦)」が強く、相手のボールを刈り取る守備職人。
  • ロドリ 選手(マンチェスター・シティ):
    世界最高のボランチと言われ、守備もパスも得点も全部できる万能型。

子供がボランチになったら?親の「褒め方」

ボランチは、フォワードのように派手なゴールを決める機会は少ないです。
だからこそ、親御さんが「玄人好みのプレー」を褒めてあげると、子供のモチベーションは爆上がりします。

❌ NGな声かけ
「もっと前に走ってゴール決めなさいよ!」
(※ボランチがむやみに前に出ると、守備が崩壊します)

⭕️ OKな声かけ
「さっきのパス、○○くんが受けやすそうだったね!」
「相手が攻めてきた時、すぐに危ない場所を埋めてたね。よく見てるね!」
「チームのバランスを取ってて偉かったよ!」

「ゴールだけがサッカーじゃない」と気づかせてあげられるのが、ボランチというポジションです。

まとめ:ボランチを見れば「サッカーIQ」が分かる

ボランチは、サッカーのルールや戦術を理解していないと務まりません。
もしお子さんがコーチに指名されたら、それは「君ならチームを動かせる」という信頼の証です。

ぜひ、派手なゴールだけでなく、グラウンドの真ん中で汗をかいて走り回る「小さな司令塔」を応援してあげてください。

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