ウォーキングフットボールとは|祖父母世代も楽しめる歩くサッカー

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「おじいちゃん、おばあちゃん、いつも応援に来てくれてありがとう。でも、たまには自分もボールを蹴ってみない?」

少年サッカーの応援に、祖父母世代が駆けつけてくれるご家庭は多いのではないでしょうか。ベンチコートを着込んで長時間の観戦を頑張ってくれる一方で、「自分は運動なんてもう無理」と思っている方も少なくないはずです。

そんな祖父母世代にこそ知ってほしいのが、いま日本サッカー協会(JFA)が普及を進めている「ウォーキングフットボール」です。文字通り「歩いて行うサッカー」で、走らない・ぶつからないというルールにより、サッカー未経験の70代・80代でも本気で楽しめる競技として、全国で静かに広がっています。

⚡ 2分でわかる!ウォーキングフットボールの結論
  • ルールの核は「走らない」「奪いに行かない」:接触の心配がほぼなく、未経験者や高齢者でも安心して参加できる。
  • JFAが本気で普及を推進中:全国で「ウォーキングひろば」の開催が拡大している。
  • 3世代で楽しめる大会もある:「キリンファミリーチャレンジカップ」など、孫・親・祖父母が同じチームで出場できるイベントも開催されている。

ウォーキングフットボールとは?「走らない」魔法のルール

2011年にイングランドで、55歳以上の高齢者の健康のために生まれたのがウォーキングフットボールです。日本では、JFAが「より安全に、誰もが楽しめるように」と独自のルールを加え、次のような特徴的なルールで運営されています。

JFA推奨ルールの特徴
  • 絶対に走らない:目安は120〜130BPM(1秒間に2歩程度)のテンポ。早歩きまでがOK
  • ヘディング・スライディング禁止:接触や衝突のリスクを大きく減らす
  • ボールはゴールの高さ(1.2m)を超えない:浮き球によるケガを防止
  • ボールを奪いに行かない:相手の前に立って進路をふさぐだけ。体をぶつける恐怖感がない
  • オフサイドなし:複雑なルールを気にせず楽しめる
  • その日の参加者に合わせて特別ルールを作ってよい:ガチガチの決まりがなく、柔軟に運営されている

コートも通常のサッカー(105m×68m)の約9分の1(30m×20m程度)、ゴールもフットサル用(幅3m)とコンパクト。前後半10分ずつと、体力的な負担が少ない設定になっています。「ボールを奪いに行かない」というルールのおかげで、接触への恐怖感がなくなり、心理的なハードルがぐっと下がるのが最大の特徴です。

【最新トピック】なぜ今、これほど注目されているのか

JFAが「グラスルーツ宣言」のもとで本気の普及推進

JFAは2014年の「グラスルーツ宣言」で、「誰もがいつでもどこでもサッカーを安心安全に楽しめる環境」を掲げています。ウォーキングフットボールはその象徴的な取り組みとして、全国で「ウォーキングひろば」の開催地域が年々拡大しており、地域の場作りを担うコーディネーター講習会も各地で開かれています。

親・子・孫の3世代で出場できる大会も

JFA×KIRIN共催の「キリンファミリーチャレンジカップ」は、親子3世代でチームを組んで出場できるユニークな大会です。同じピッチでパスをつなぎ、孫がおじいちゃんの懸命なプレーを応援する、という心温まる光景が広がっています。少年サッカーの応援に来ている祖父母世代が、今度は孫と同じチームでプレーする側に回れる、というのはウォーキングフットボールならではの魅力です。

認知症予防としても期待される効果

福島県南相馬市では、地元のNPO法人がウォーキングフットボールを高齢者向け活動として導入したところ、これまでサッカー経験のなかった平均年齢70歳前後の女性たちが夢中になり、今も毎週のようにプレーを続けているという事例が報告されています。有酸素運動と、パスやポジション取りを考える脳トレの要素を併せ持つため、認知症予防の効果も期待されています。

祖父母世代にこそすすめたい3つの理由

  • 孫の応援だけで終わらない:いつも見ている側から、今度は一緒にプレーする側になれる
  • 「本気で楽しむ」ことが推奨されている:手加減や忖度は不要。制限のある中で本気で勝負するからこそ楽しい、という考え方が浸透している
  • 体力に自信がなくても始めやすい:走らない・接触しないというルールが、運動への心理的なハードルを下げてくれる

参加するときに用意しておきたいもの

ウォーキングフットボールは「特別な道具もスポーツの経験も必要ない」と言われるほど始めやすい競技ですが、体育館やフットサルコートで行われることが多いため、次のようなものを用意しておくと、より安心して楽しめます。

👟 滑りにくい体育館シューズ

体育館やフットサルコートは屋外のグラウンドより滑りやすいため、グリップ力のある室内用シューズがあると、転倒の不安を減らして安心してプレーできます。


🩹 膝・足首サポーター

走らないルールとはいえ、久しぶりに体を動かす方にとって膝や足首への負担はゼロではありません。あらかじめサポーターを着けておくことで、安心して思い切りプレーに集中できます。


どこで体験できる?始め方

  • JFAの「ウォーキングひろば」を探す:JFA公式サイトのウォーキングフットボールページから、開催情報を確認できます
  • Jリーグクラブの体験会に参加する:横浜Fマリノスや清水エスパルスなど、複数のJクラブが体験会を開催した実績があります
  • 地域のウォーキングフットボール連盟・団体に問い合わせる:日本ウォーキングフットボール連盟など、各地域に活動団体があります

まとめ:応援する側から、一緒にプレーする側へ

少年サッカーの応援に足を運んでくれる祖父母世代にとって、ウォーキングフットボールは「もう一度サッカーの輪に入れる」貴重な選択肢です。走らない、ぶつからない、それでいて本気で楽しめる。孫の試合の合間や、シーズンオフの時期に、家族で一度体験会をのぞいてみてはいかがでしょうか。応援してくれる祖父母への、感謝を込めた提案として話してみるのも良いきっかけになるかもしれません。

※ルールや開催状況は地域・団体によって異なる場合があります。参加を検討する際は、各団体・JFA公式サイトの最新情報をご確認ください。

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