スポーツを頑張る子どもにとって、食事は「身体作りの基礎」であり「パフォーマンスを支える燃料」です。同じメニューでも、季節によって体のコンディションや消費エネルギーが変わるため、できれば気候に合わせたメニューにすることが理想です。
この記事では、春・夏・秋・冬の季節別スポーツ弁当と補食メニューをわかりやすくまとめ、さらに作りやすいレシピを掲載しています。毎日の食事づくりの参考にしてください。
【春】新学期&新チームに向けた身体づくりメニュー
春は気温差が大きく、体調を崩しやすい季節。エネルギー源となる炭水化物+免疫力を上げるタンパク質をしっかり摂りましょう。
春のおすすめ食材
- 新じゃがいも(エネルギー補給)
- 鶏むね肉・ささみ(高タンパク)
- ブロッコリー(免疫UP)
- 卵(万能食材)
春のスポーツ弁当レシピ
① 鶏むね肉のハニーマスタード焼き
材料(2人分)
鶏むね肉200g、塩こしょう、はちみつ大さじ1、粒マスタード大さじ1、醤油小さじ1
作り方
- 鶏むね肉を薄くそぎ切りにし、塩こしょうを振る。
- フライパンで焼き、火が通ったら調味料を入れて絡める。
- 少し煮詰めて照りを出したら完成。
② 新じゃがの肉巻き照り焼き
材料:新じゃが小3個、豚バラ肉6枚、醤油・みりん・砂糖・酒 各大さじ1
作り方:ゆでた新じゃがを豚肉で巻き、焼き目をつけてから調味料で照り焼きに。
③ 卵とブロッコリーのごまマヨ和え
タンパク質とビタミンが一緒に摂れるサブおかず。
【夏】暑さに負けない!水分・塩分・エネルギー補給メニュー
夏は発汗量が増えるため、水分・塩分不足による熱中症が最大のリスク。冷やして食べられるメニューや、塩分・クエン酸が摂れるレシピが効果的です。
夏のおすすめ食材
- 梅・レモン(クエン酸)
- 豚肉(疲労回復のビタミンB1)
- きゅうり・トマト(水分補給)
- 枝豆(タンパク質+塩分)
夏のスポーツ弁当レシピ
① 豚しゃぶと夏野菜のさっぱりレモンそうめん
材料(2人分)
豚しゃぶ肉150g、そうめん2束、レモン1/2個、ミニトマト4個、きゅうり1/2本、めんつゆ
作り方
- そうめんを茹でて冷水でしめる。
- 豚肉を茹でて冷水で冷ます。
- 野菜を切り、全部を盛り付け、めんつゆ+レモンをかける。
② 梅おかかおにぎり(熱中症対策)
梅のクエン酸は疲労軽減に効果大。塩気も取れて夏に最適。
③ 枝豆とコーンの塩昆布和え
熱中症対策に必要な塩分が自然に摂れる簡単副菜。
【秋】食欲の秋!持久力アップの栄養強化メニュー
秋は涼しくなり練習量が増える時期。エネルギー源の炭水化物+筋肉の材料となるタンパク質をしっかり。
秋のおすすめ食材
- さつまいも(エネルギーUP)
- 鮭(タンパク質+EPA)
- きのこ(免疫UP)
- れんこん(疲労回復)
秋のスポーツ弁当レシピ
① 鮭のバター醤油焼き
材料:鮭2切れ、バター10g、醤油大さじ1
作り方:鮭を焼き、最後にバターと醤油で味付け。
② さつまいもと鶏肉の甘辛炒め
持久力UPのエネルギーメニュー。
③ きのこの和風マリネ
常備菜にも◎
【冬】体温維持と免疫力UP!温かいメニューでパフォーマンスを支える
冬は体温維持のためにエネルギー消費が増える季節。温かい料理・鉄分・ビタミンCをしっかり摂りましょう。
冬のおすすめ食材
- 牛肉(鉄分)
- ほうれん草(貧血予防)
- 生姜(体を温める)
- みかん(ビタミンC)
冬のスポーツ弁当レシピ
① 牛肉とほうれん草のスタミナ炒め
材料:牛こま150g、ほうれん草1束、ニンニク、生姜
② 生姜たっぷり鶏つくね
冷めても美味しい冬の定番。
③ みかんヨーグルト
免疫力UPの簡単デザート。
練習前後に食べたい「補食(おやつ)メニュー」
■ 練習前(1〜2時間前)
- バナナ
- おにぎり(鮭・梅・昆布)
- カステラ
- ヨーグルト+蜂蜜
■ 練習後(30分以内)
筋肉の回復のために「タンパク質+糖質」を意識。
- チョコレート牛乳
- おにぎり+チキン(サラダチキンなど)
- プロテイン+果物
- ツナマヨサンド
季節ごとの食事づくりのポイント
- エネルギー源(ご飯・パン・麺)を必ず入れる
- タンパク質(肉・魚・卵)を1品以上
- 季節の野菜でビタミン・ミネラル補給
- 暑い日は塩分・寒い日は温かいメニューを意識
これらを意識するだけで、スポーツを頑張る子どものパフォーマンスは大きく変わります。

